そもそもスノーサーフィンとは?
まずはこの動画を見てください。
ふかふかのパウダースノーをまるで海のように滑走し、雪の壁を波の壁に見立てて、当て込んで遊びます。
その姿はさながら海の上で気持ちよさそうに遊ぶサーファー。
それもそのはずで元々スノーサーフィンを考えたのはサーファーで、彼らが雪山でサーフィンするという意識のもと始めたスタイルです。
また、スノーサーフィン向けの板はありますが、実際のところ、どんな板でもスノーサーフィンをすることは可能です。
というのも、スノーサーフィンに定義は厳密にはなく、あえて挙げるとすれば【スノーボーダーがサーフィンのような動きを取り入れる】ということが定義となるようです。
スノーサーフィンの歴史とは
実はスノーサーフィン自体の歴史はとても古く、現在主流のスノーボードのよりもその歴史は古いです。
生まれた順はスノーサーフィン→スノーボード
1800年代にすでに【1枚の板】で雪山を滑っていたとも言われており、1900年代初頭、主に狩猟や山登りの際、深雪を楽に滑り降りる道具としてこの【1枚の板】は販売されていました。
しかし、これは非常に小さな合板の板に紐をつけバランスを取り、真直ぐに斜面を滑り降りるだけの乗り物で、斜面を曲がりながら滑走することはもちろん不可能でした。
そこで【1枚の板】は板の面積が大きく、降雪後に山に登り新雪をサーフィン感覚で滑り降りるものとして改良されました。これがスノーサーフィンとなります。
その後いくつもの会社によって、その【1枚の板】は改良されていき、今のスノーボードの形になっていきました。
- 参照記事
- スノーボード – Wikipedia
つまり、どの業界でも歴史は繰り返すといわれていますが、いままさにそれがスノーボード業界でも起こっているということです。
現在のスノーサーフィン
とはいえ、昔のスノーサーフィンの板が、そのまま蘇ったということではなく、もちろんスノーサーフィンとして新しく改善されたものが現在ブームとなっています。
当初のスノーサーフィンは圧雪では滑ることができず【新雪30cm以上】などの制限があったり、謎に贅沢な環境でしか使うことのできない代物でした。
いまは勿論、通常のスノーボードと同じように滑ることができますし、ハーフパイプや急なスロープにも対応可能です。
スノーサーフィンの特徴
ジャンプや技ではなくサーフィンの動き
スノーボードのようにエッジを立ててカービングをさせるのではなく、サーフィンの動きのように大きく緩やかなターンを行います。
また、そそり立った地形や、雪の壁を波の壁に見立てて、当て込んでいきます。
特徴的な板の形状と、スタンス位置
スノーサーフィンの大きな特徴の1つとしてぱっと見でわかることとすれば、板の形状です。
トップは通常のスノーボードよりも鋭角になっており、テールは魚の尾びれのような形をしています。この形状にすることで、よりサーフィンをしている感覚に近づけているようです。
スノーサーフィンがオススメな人
一般的に板選びは【なんでも出来るオールラウンドな板】を探すという方が結構多いかと思います。しかし、考え方によっては【なんでも出来るオールラウンドな板 = どんな分野でも無難 = そこそこな楽しさ】という考え方もできてしまいます。
つまり、スノーパウダーをオススメする人というのは
- パウダーに特化
- ゲレンデの地形遊びだけに特化
という、ある程度遊ぶ環境を絞っている方にオススメします。
やはり道具は環境に合わせることで、そのスポーツの楽しさは何倍にも膨れ上がります。
いま一台も持っていない方は、ぜひブームに乗ってスノーサーフィンを一台購入されてはいかがでしょうか。