Welcome to Snowhaus!

スキー場って熊出る?出ない?

スキーを楽しむゲレンデも、一歩踏み込めば自然の森林ですよね。
山々には様々な動物が住んでいますが、その中でも危険な動物の熊。
他のどの動物よりも襲われたらひとたまりもありません。
もしスキー中に熊が出たら・・・そう思うと、恐ろしくてスキーに集中できません。
スキー場にも熊が出るのか?という疑問を調べてみました。

白馬47に熊出没!?

まずはこちらの動画を見たことがある方も多いのではないのでしょうか。

これは動画投稿サイトYoutubeに2016/04/10付で投稿されたKelly Murphyさんの動画です。
イヤホンで音楽を聴きながら滑り降りるスノーボーダーの後ろを追いかけてくるヒグマ。チラチラと見え隠れするヒグマの姿はまるでホラー映画のよう。
そしてKelly Murphyさんはこのコメントを添えて投稿しています。

OMG! I was going through my snowboarding videos and I found a bear chasing me!!! I nearly got eaten!!!
This was at Hakuba 47 in Japan, filmed yesterday! Be careful people!!!

This was at Hakuba 47 in Japan,

え、、

Hakuba 47

まずは熊について知ろう

まずは熊の生態について見てみましょう。
日本には、北海道に生息しているエゾヒグマと、本州に住むニホンツキノワグマの2種類の熊がいます。

熊は食料の少ない冬の間は、体温や心拍数、呼吸数、その他の代謝を落として冬眠により厳しい冬を乗り切ります。ヒグマやツキノワグマの冬眠期間は、12月から4月のおよそ4ヶ月半ほどです。

気象状況によっては冬に現れることも…

ヒグマの場合一般的に10月〜11月にかけて冬ごもり用の穴の準備にとりかかり、日中も気温が氷点下の日が続くようになると冬眠に入ります。
また、餌が十分に摂れていない時も熊の冬眠開始は、より早まるようです。
しかし、主要な餌が不作の年は、早めに採食活動を切り上げて冬眠に入るのに対し、豊作の年はしっかり栄養が摂れて寒さに耐えられるので、雪が降る時期まで人里近くを徘徊して、熊は採食活動をします。
さらに、暖冬になると冬眠期間が短くなったり、冬の間も姿を現わしたりすることもあります。つまり、餌が豊作の年、暖冬の年は冬の間も姿を現わしたりすることもあるようです。

でもやっぱり寒い、眠い

とはいえ、いくら餌が豊作の年、暖冬の年であってもスキーのハイシーズンである12月から4月上旬までは、熊の冬眠期間とだいたい重なるので、営業中のスキー場へ熊が出没することはほぼありません。
しかし5月の連休ごろまで営業している営業期間の長いスキー場では稀に熊が出没することがあるようです。

この動画の真偽は?

では最初に挙げたKelly Murphyさんの動画は本物なのか、偽物なのか。
これについては熊の姿が見えたタイミングで、勘の良い方ならお気づきかもしれないが、こちらの動画の答えは

ヒグマは本州にいません。

です。
したがって、白馬にヒグマが出ることはありえない=動画は偽物ということです。
投稿日の4/10であればもしかすると地域によっては熊が出没することも可能性としてはなくはないと思いますが、Hakuba47が公式facebookアカウントで、「この日は晴れていた!」や「背景が白馬でない」、「この時期は白馬に住んでいるツキノワグマもお寝んね」、「よくできた合成ですねー!!」と見解を述べ、極め付けは「47の話題作りにご協力ありがとうございまーす!」と話題になったことを逆手にとり、動画投稿者に感謝しました。

熊が出たらどうすればいいの?

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万が一熊が出たらスキー場の従業員に連絡して、警察か市役所に通報してもらいましょう。
警察、市役所から地元の猟友会に連絡が行き熊の駆除活動にあたってくれます。
銃を持っているし、警察や自衛隊が出動すればよいのでは、という意見がありますがそれら機関は狩猟免許が無いので、基本的に熊を撃つことはできません。
したがって、狩猟許可を持った猟友会の方が駆除にあたってくれるというわけなんですね。

ゲレンデでは基本的には大丈夫

ハイシーズン中、ゲレンデでスキーを楽しむ分には熊に遭遇することはなさそうで、整備されたスキー場内では安心できそうですが、冬の森の中を行く際には注意が必要かもしれません。
熊に限らず専門の知識なく、むやみに冬の森林へ立ち入ることは危険ですので絶対にやめましょう。