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初心者のためのハーフパイプ解説!

スノーボードは1998年長野オリンピックより正式種目に採用されました。
ハーフパイプはスノーボードが採用された長野オリンピックから平昌オリンピックまで全てのオリンピックで採用されている唯一の種目となります。

スロープスタイルと同様XGAMESでも行われる種目の一つで、非常に華やかで見る人を非常に興奮させてくれるエキサイティングな種目です!

そもそもハーフパイプってどんな種目なの?

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まずスノーハウス筆者の肌間で恐縮ですが、ウィンタースポーツはあまり興味がないという方の多くは、

ハーフパイプ = スノーボードの種目

というように認識をされている方が多いと思います。

確かに、冒頭で述べたように初めてオリンピックにハーフパイプが導入されたのは1998年の長野オリンピックで、当時はスノーボード種目しかありませんでした。

しかし、初心者のためのスロープスタイル解説!でも登場したXGAMES winterは1997年に第一回が開催されていますが、この時からすでにハーフパイプのスキー種目は存在していたようです。

オリンピックにスキー種目が正式採用されたのは、前回のソチオリンピックからで、小野塚彩那選手が銅メダルを取ったのも比較的記憶にも新しいことと思います。

参照記事
初心者のためのスロープスタイル解説!

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日本のハーフパイプ有力選手はスノーボーダーが多いので、メディアではスノーボードハーフパイプばかりが流れていますが、スキーハーフパイプだって負けないくらい、いや、スノーハウス筆者の友人プロスノーボーダーが「技はスキーの方がかっこいいよ!」というくらいスキーハーフパイプも非常にカッコよく、エキサイティングです。
ぜひ、見たことのない人は一度見るべきです。

高く飛び、技を決める時、人々を魅了する

ハーフパイプとは一目でわかりやすい半円状のコースです。
選手たちは両サイドの高さ7mの壁を交互に5~6回飛び、そこで繰り出される技の難易度や表現力で競い合います。

ただ難易度の高い技を決めても得点は出ず、高さを出しても技の難易度が低ければもちろん高得点を出すことはできません。採点競技特有の演技全体の印象、エアの高さ、難易度、完成度、多様性などの視点から総合的に採点されます。

ハーフパイプの歴史

引用記事
gスケートパーク11ftバーチカルランプついに完成!

原型となるのはスケボーのバーチカルランプというものです。

もともとスノーボートやスケボーはサーフィンからインスパイアされ登場したもので、それぞれが独自の文化があるものの兄弟関係にあるものです。

世の中に登場した順としてはスケボー→スノーボードとなります。この流れの中で路上のバーチカルランプが雪上にハーフパイプとして登場するのも自然なことだったのかもしれません。

日本国内では1998年の長野オリンピックで採用されたこと、また、それまで危ないとされ多くのスキー場で禁止であったスノーボードが解禁されたこともあって、一気に知名度が上がっていくことになりました。

ハーフパイプ競技のルール

平昌オリンピックで使用されるハーフパイプ

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今回の平昌オリンピックで使用されるハープパイプのサイズですが、通常のサイズよりも大きいようです。

通常のハーフパイプ

  • 横幅 : 15m〜20m
  • 全長 : 120m〜160m
  • 高さ : 6m〜7m

平昌オリンピックで使用されるハープパイプ

  • 横幅 : 20m
  • 全長 : 180m
  • 高さ : 6.8m

ハーフパイプ採点方法

  • ジャッジは6人
  • スコアを満点を100点として付ける
  • 予選では2本、決勝では3本滑り、最も高いスコアが採用される

評価基準

引用記事
スノーボードは3種目 見どころ・ルールを解説 – 2018平昌オリンピック(ピョンチャンオリンピック)- 五輪特集:朝日新聞デジタル

技の難易度

回転数が多ければ多いほど難しくなり、平野選手が得意としているコークやロデオと呼ばれる3D系の技を用いると更に高得点をもらえます。

技の完成度

主に空中での体勢を見られています。
しっかりとグラブをして、板を体に引きつけ、体をコンパクトにして回すことができているのか。空中で手が泳いでないかなどがチェックされます。

エアの高さ

難易度の高い技をしたとしても、高さがなければ高得点は望めません。
そして、高さを出すにはスピードが必要。スピードを出すには前のジャンプからの着地を綺麗に決め、スピードを殺さずに反対方向の壁へ向かう必要があります。
これを専門的にいうと「リップ・トゥ・リップと呼ばれる美しいパイプラン」と言います。

着地の安定感

「高さ」の項目で説明したように、エアの高さを出すにはスピードが必要です。そしてスピードを出すには前回ジャンプの着地が非常に重要になります。
ハーフパイプで大技を決めるためには着地の安定感を最大限高める必要があります。

全体の構成・印象

上記で説明した【難易度】【難易度】【エアの高さ】【着地の安定感】すべてを総合的に考えた時の印象です。ジャッジは最終的に総合的な印象で採点するため、必ずしも【難易度】などにおいて技の回転数が多い方が有利というわけではありません。

平昌オリンピックでの見どころ

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さて、今回の平昌オリンピックの見どころですが、やはりスノーボード種目において絶対王者のショーン・ホワイトの出場。そして、ついにオリンピックという大舞台で絶対王者に勝つことができるかもしれない選手たちが揃っているということ。

W杯やXGAMESなどではなく、オリンピックという世界最高の大会で絶対王者に勝つことに凄く意味があると思います。かたや2/13の予選を見る限りは絶対王者の実力はいっとき下がった時期があったものの、現在は完全に復活しており、過去に出したようにまた100点満点を叩き出してくれるかもしれない。

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今回は絶対王者に引導を渡す大会、あるいは絶対王者が圧倒的な力を見せつけ、これからも時代を支配していくのかという非常に大きな意味のある大会になる事と思います。

明日もわくわくドキドキ仕事をしながらリアルタイムで観戦したいと思います!