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外国のコーチに教わる前に押さえるべきこと(後編)

本記事はファーイーストカップ2回優勝、FISレースを11回優勝している、元ジュニアチームのDくんが実際に外国人選手に指導してもらい感じたことをまとめている記事の後編となります。
外国人コーチに指導される機会のある方は多くはないと思いますが、アルペンスキー先進国での指導法はどういったものなのか、その雰囲気だけでも感じ取ってもらえればと思います。

参照記事
外国のコーチに教わる前に押さえるべき4つのこと(前編)

国内での情報収集

国を決め、コミュニケーションに対する意識をもったところで、話の続きを始めましょう。

まずは、国内で情報収集をしてみましょう。
レーシングを担当してるメーカー関係者や、プロコーチ、もしくは友人の選手も貴重な情報源になってくれる可能性があります。

ここで聞き出したい情報は…

  1. コーチの名前
  2. コーチの経歴
  3. コーチのホームゲレンデ
  4. チーム形態

この四つです。

名前はもちろんのこと、経歴でどんなタイプのコーチかをイメージすることができます。
もし、ナショナルチームのコーチを経験している人であれば、その時のその国の選手を調べるのが良いでしょう。

どこを本拠地にしているかも重要です。そのスキー場のコンディション、トレーニングコースの傾向などから、クオリティを推し量ることができます。

チーム形態が最も重要です。まず、レーシングをするのか、トレーニングのみなのか。
コーチによっては、転戦まで面倒をみる形態のチームもありますし、ホームゲレンデでのトレーニングのみという形をとるチームもあります。
自分の目的に合ってるかどうか確認しましょう。

転戦まで考えている場合は、チームの人数や男女別の構成などを確認しましょう。なぜなら、ヨーロッパのレースは、男女同一の場所で行われることが少ないからです。ですから、転戦時には男女別々に動く必要がありますので、その辺りのケアもチェック出来ると良いですね。

おおよそこんな感じで探ってみてください。
ただし、あくまで又聞きですし、前編で説明したような言葉の壁もありますので、全てを鵜呑みにしないことが大切です。

現在はfacebookやtwitterなどで直接海外のコーチや選手にコンタクトを取ることができるので、SNSなどで情報収集することもできますが、まずは日本人がどう見ているかをチェックすることに意味があります。粘り強くリサーチしてみてくださいね。

コーチとのコンタクト

国内での情報を基にコーチ本人とコンタクトを取りましょう。

今は便利なもので、メールの他にもfacebookなどのSNSを通じてコンタクトを取ることが出来ますね。まずはメールで自己紹介や、オファーを送ってみましょう。

前編で紹介したように、外国人コーチの第一外国語は英語のため基本的に英語で会話するのが一般的と言えますが、挨拶ぐらいはコーチの母国語を使えると良いですね。
会話に不安があっても、メールやチャットで確認すればオーケーです。確実に確認しながらやっていきましょう。

指導を受ける一週間前には現地へ

もし、コーチを決めて、トレーニング日程も決めたとしたならば、それよりも1週間ほど早めに現地に渡ることをお勧めします。
スキー場までの交通手段や、タイムスケジュール、コース、休憩場所等を確認しながら、自分のトレーニングサイクルを構築し、トレーニングに集中できるようにしましょう。
コーチ本人や、チームメイトに案内してもらうのがベストですね。

また、標高が非常に高い場所でのトレーニングになりますので、低い酸素濃度に体を慣らすといった目的も同時に達成しておきましょう。

さて、いかがだったでしょうか。
色々とありましたが、あくまでこれは外国人コーチに教わる「前に」押さえるべきところ。
実際のトレーニングや、レーシング生活については、まだまだ続編を記事に出来たらと思っています。